人工香料アレルギー&アトピー性皮膚炎
私は人工香料アレルギーとアトピー性皮膚炎を患っています。
事の始まりは2018年の1月でした。唇の端が切れる口角炎になったのです。口角炎は胃腸の調子が悪いとなるとも言われており、年明けだった事もあって「年末年始で食べ過ぎたか。そのうち治るだろう」とあまり深く考えていませんでした。
そのうち、荒れは唇全体に広がりましたが、「冬だから乾燥したんだろう。リップクリームをしっかり塗っておこう」とこれまた対処療法で済ませてしまったのです。
荒れは唇を越え、唇と顔の皮膚の境目に及び、赤い湿疹へと変わり、この頃から痒みが出てきました。それまで数年にわたり愛用していた、ミントの香りのリップクリーム。旦那に「リップの塗りすぎでは?この香りが刺激になってるのかも」と言われ、少々お高いのですが無香料・無添加のものに変えたところ、一時的に良くなりました。
ですがしばらくするとぶり返し、荒れは唇の周りに留まらず、顎や鼻、まぶた、耳のつけね、首筋とあらゆる所に広がり、猛烈な痒みを引き起こすようになったのです。酷い時は夜中に痒みで目を醒まし、眠る事ができませんでした。
私は発症はしていないものの乳成分のアレルギー因子を持っているので、しばらく乳成分を断ってみたのですが結果は変わらず。治まるどころか、痒みを伴う湿疹の範囲はどんどん広がっていきます。皮膚科でもらった痒み止めもたいして効きません。
『これは一時的な皮膚の荒れによる痒みではないぞ』と、血液検査でのアトピー診断と、パッチテストでの接触性アレルギー検査を決行。結果はアトピー陽性&人工香料アレルギー発症というダブルパンチだったのです。
香料のアレルギーだと分かってからは、石鹸、シャンプーやトリートメント、洗剤、柔軟剤はもちろん、食べ物も香料が入っているものは極力避けています。そうする事で、随分と痒みを抑えられます。ですが、アトピーがあるために痒みからサッパリ解放される…とはなかなかなりません。アレルギー単体であればアレルゲンを断てばだいぶ良くなるのですが、アトピーは原因が複数・多岐にわたり、人によって異なっているため原因の特定が難しいのです。アレルギーはもちろん、ストレスや睡眠不足、水道水中の塩素等、実に様々です。考えられる原因を1つずつ潰していくしかないのですが…これがまた難しい。
私の場合は、香料の摂取が引き金になり、アトピーの痒みを誘発というパターンのようです。
香料単体では、香料アレルギーの人に多く見られる酷いくしゃみや咳き込みといった症状はこれまでは見られませんでした。
ですが…とうとう皮膚以外にもアレルギー症状が現れるようになったようです。
ペットシーツを買いにスーパーのペットトイレコーナーに立ち寄った時、ペットシーツや猫砂から強い香料の香りがしました。その瞬間から鼻の奥と目の粘膜の痒みと涙が出るのが止まらなくなり、会計を済ませスーパーを出た頃に治まりました。これからは直接摂取しなくても、外から香る香料にも油断できないようです。
とはいえ、全く近づかずに生活する事は不可能なので、香料が強そうな場所を見つけたらできるだけ近づかず早く用事を済ませ、足早に立ち去るのが最良でしょうね。